航空機用ワイヤーハーネス結束のための結び工具の開発

航空機に使用されるワイヤーハーネス(電線の束)は、信頼性の観点から、特殊な帯状紐で束ねられ、作業者により決められた結び方で結ばれている。ハーネスは数センチ間隔で結ばれるため、航空機一機当たりの結び目の数は膨大なものとなり、結束作業の効率化が望まれている。

本研究室では、結束作業の効率化のために、型を用いた結束工具を提案している。型の中の溝にローラで紐を挿入し、紐が出口から出てから型をワンタッチで分解すると、結ばれた状態の紐が取り出され、更にローラで締結されるというものである。この、型を含めた工具の設計と試作を、3Dプリンタとレゴ®マインドストーム®を用いて行っている。紐が通りやすい溝の設計、および分解しやすい型の分割方法が今後の課題であり、そのためには、紐の変形形状の予測が必要となる。

必要となる知識:材料力学、微積分、結び目理論、最適化手法

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